279, Jongno-gu, Seoul
JWマリオット東大門スクエア(対岸の江南ビジネス商業地域にあるJWマリオット・ソウルとは違う)は、マリオット系の最新ホテルで、私たちの考えではソウルのホテルではトップクラスだ。
全170室のこのホテルは、2014年冬オープン。歴史ある東大門(トンデムン)の正面に建つビルは、ソウルでも一際目を引く存在だ。東大門といえば、店舗や屋台の飲食店が建ち並び、市内でも最も人気の高い観光・ショッピングエリア。
そんな庶民的な街に初めて出来たラグジュアリーホテル。このモダンですまし顔な外観のJWマリオットは、一見周囲から浮いて見えるが、それが却ってこぢんまりしたホテルの魅力を高めてもいる。ベーシックタイプの部屋のデザインはソウルでも屈指で、豪華な寄木張りの床、美しく座り心地も良いオットマン付き読書椅子、大型の大理石張りのバスルームにウォークイン・クローゼットまで付いている。さらに天井から床までの高さのある窓、BOSE社のサウンドシステム、良くできた書斎スペースにエルゴノミクス・チェアもある。これこそ、入ったが最後、出たくなくなる部屋だ。
ロビーには特筆すべきものはないが、飲食店なら館内に豊富にあり、アメリカ発のカジュアルで人気の高いステーキ・ビストロ「BLTステーキ(BLT Steak)」もそのひとつ。広々としたジムやゴージャスな屋内プールもあり、どのみちロビーより上階で過ごす時間が長くなりそうだ。
このホテルの悩みの種は立地だ。ソウルのショッピングエリアの中心にあるが、メリットといえばそれだけ。空港はソウル市街地を挟んで反対側にあたり、かなり遠い。特に仁川空港の場合、最低1.5時間はみておく必要があるだろう。
JWマリオット東大門スクエアは、米国グリーンビルディング協会による建築物の環境エネルギー性能指標、LEED(Leadership in Energy and Environmental Designの略)でゴールド認証を取得したソウルで唯一の物件である。環境保護に関心の高い旅行者にとっては嬉しいことだ。
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